俳優の勝野洋、タレントのキャシー中島が14日、都内で勝野劇団公演「横浜グラフィティ・ダイアリー~あいつら、本当に格好良かったよ~」(9月6、7日、赤坂レッドシアター)製作発表会を行った。

 今年で9回目となる「勝野劇団」の舞台公演。

16年に上演され、好評だった「横浜グラフィティ」をベースにしたダイアリー形式のスピンオフ作品。キャシーは「この作品は、勝野劇団を作ったきっかけ。『横浜グラフィティ』のイベントをやって、1週間に4万人くらい来る」と思い入れを明かした。

 主演の勝野を中心に、原案・プロデューサーを妻のキャシー、脚本・演出を次女の勝野雅奈恵、舞台衣装を長男・洋輔が担当。雅奈恵の娘・八瑠子(はるこ)もキャシーの幼少期を演じる。昨年は“マスコット”的な存在だったが、八瑠子は「サンタクロースにセリフをくださいって」と熱望。この日は報道陣を前に緊張した面持ちを浮かべたが「ばあばの子どもの時の役をやらせてもらいます」とあいさつした。

 すると勝野は“じじバカ”っぷりを披露。孫の晴れ舞台に不安を感じながらも「『ねえ洋、私のセリフ読んで』。僕がセリフを練習していると『そこはこうした方がいいよ』とか言う」と一緒に練習をしていると近況を報告。八瑠子が祖父との共演を「楽しいです」と明かすと、勝野は「もう、えらい。それしかない。

いい子だ。最高」とメロメロで、本番に向けて「舞台で平常心を保てるかな…」と笑った。

 勝野の元に生まれた1男2女(長女は病死)全員が表舞台に立つ。八瑠子の将来について、勝野は「子どもたちもそうだったけど、この世界は×だった。普通に育って、普通に結婚してがよかった」と告白。それでも3人の子ども自ら同じ道を進んだ。心配になると、勝野自ら撮影現場に足を運ぶこともあり、雅奈恵に「カメラに父の頭が出てくる」こともあったという。

 雅奈恵は「父には20代から90代まで演じていただこうかな」とニヤリ。これに対し、勝野は「どうなるんだよ。役者50年間やってきて、全部試されているみたいな」とツッコミをいれた。家族を題材、家族が演じることの魅力には「娘だから無茶ぶりできる。娘の私だから母のことを、これまで語らなかった話を出せる」と説明。

八瑠子のデビューについては「初演の時におなかの中にいて、(その後は)抱っこしながら演出して、今回出演する。一つのストーリーだな」と感慨深げな様子。「書いている段階から興味を持ってくれた。うれしいような心配のような気持ち」と心境を明かしていた。

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