◆第61回札幌記念・G2(8月17日、札幌競馬場・芝2000メートル)

 “真夏のスーパーG2”と呼ばれる札幌記念だが、意外にも1番人気は13連敗中。昨年の3連単は8万3130円、一昨年も16万8930円と波乱の歴史が色濃く、過去10年の同平均は7万7378円と高配当が期待できるレースだ。

 過去5年は前走にG1で敗れた馬が優勝。今年は6頭が該当するが、宝塚記念7着馬リビアングラスをデータが猛プッシュする。同馬は国内ではキャリア初となる洋芝だが、父キズナの成績がすこぶるいい。札幌&函館の過去5年の芝成績を見ると同産駒がトップの48勝で、勝率も100戦以上している種牡馬別で1位の14・5%。洋芝への適性がいかに高いかが分かる。同じく100戦以上を対象にした単勝回収率は149%で2位だが、1位のサトノダイヤモンドの129戦に対し、キズナは332戦なだけに、極めて優秀な数字だ。

 加えて、週末の札幌は雨予報。過去3年に稍重&重馬場(不良はデータなし)で行われた洋芝のレースは、キズナ産駒がトップタイの12勝。勝率も20・7%と高く、侮れない存在だ。

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