夏の自由研究「これホント?」の第2回は、「夏は芦毛」説を取り上げてみた。
栗東・戸田(以下、戸)「北海道出張から帰ってきたばかりで、関西の暑さがこたえるで」
美浦・浅子(以下、浅)「自分も北海道帰りの炎天下取材はきつかったです。
戸「馬はそういう訳にいかないもんな。前回は『夏は牝馬を買え』を扱ったけど、2回目は『夏は芦毛を買え』を検証してみるか」
浅「白は熱を吸収しないぶん、何となく夏に強そうなイメージですが毎日、太陽がギラギラしているわけではない。データを調べると優位性はなさそうですね」
戸「取材しても『毛色というより個体差なんじゃない?』という意見が多かったな」
浅「美浦も同じです。国枝調教師も白毛で夏場に重賞を勝っているハヤヤッコを『いつも元気で活力があったよね。気持ちがスッと入る馬は暑さも気にしないのでは。個体差が大きいと思うよ』と言っていました」
戸「ある関係者は『冬場はくすんで見えるけど、夏は代謝が良くなるので光が当たって毛づやをよく見せるのがあるかも』と芦毛ならではの理由を教えてくれた」
浅「格言自体を知らない人もいましたよ」
戸「芦毛のオグリキャップ、クロフネ、ゴールドシップといったG1馬は季節に関係なく強かったな」
浅「ここまで来たら、そもそも誰が言い始めたのでしょう(笑)」
戸「ただ、黒っぽい馬は暑さがこたえている気がするって話はあったな」
浅「こちらも同様の話はありました。データを見ても確かに青鹿毛、青毛は勝率が低い…。と思ったら、勝率トップは黒鹿毛です!(笑)」
戸「確かに白毛と栃栗毛はサンプルが少ないから実質的なトップは黒鹿毛やな。結論として毛色は関係なくて、あくまで個体差ってことでええな」