◆第20回キーンランドC・G3(8月24日、札幌競馬場・芝1200メートル)

 ペアポルックス(牡4歳、栗東・梅田智之厩舎、父キンシャサノキセキ)は函館スプリントS5着、青函S3着と上位争いを続けているが、その内容も十分に評価できる。

 函館スプリントは前半3ハロン32秒5のハイペースを好位から追走したものだが、このレースで4着のインビンシブルパパ、2着のジューンブレアがCBC賞で1、2着。

11着のウイングレイテストがアイビスSD3着、14着のフィオライアがUHB賞1着と、その後に好走している。1番人気のナムラクレア(8着)は重賞5勝馬。非常にハイレベルだった。

 続く青函Sは大外枠から果敢に出していき、ハナを切り、前半3ハロンが33秒3のハイペース。しかも、右前脚を落鉄していたというが、3着に踏ん張っている。負けて強しと言えるだろう。

 その後はここを目標に調整を続け、函館Wコースで行われた1週前追い切りでは騎乗した荻野琢真騎手(レースは松若風馬騎手)からも「動きはよかったです」と聞いた。北海道シリーズの集大成と言える一戦で激走を期待したい。(山本 武志)

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