JRA海外馬券発売対象の第54回インターナショナルS・英G1(ヨーク競馬場・芝2050メートル)は、日本時間20日(23時35分発走予定)に行われる。ダノンデサイルに騎乗する戸崎圭太騎手(45)=美浦・田島厩舎=がこのほどインタビューに応じ、「ベリーベリーホース」発言も話題となったドバイ・シーマクラシックからの海外G1連勝に向けて意気込みを語った。

18日に出走馬が決定。ダノンデサイルは6頭立ての4番ゲートとなった。

 ―人馬ともに海外G1初制覇を飾ったドバイ・シーマCに続き、ダノンデサイルと大舞台に挑みます。

 「やっぱり海外で騎乗できることは幸せだな、とすごく感じています。また、これだけの馬で臨めるというのは、興奮、ワクワク感というか、そういった気持ちを感じていますね」

 ―その前走は直線で堂々と抜け出して完勝でした。

 「1コーナーで『うわっ、これはすごい走りをするんじゃないか』と予感させるくらいの手応え、フットワークだったので、直線も楽でした。驚きと感動で本当に強かったなと思ったレースでした」

 ―2走前のアメリカJCCで初めてコンビを組みましたが、もともと能力は感じていたのですか?

 「(自分が騎乗したジャスティンミラノのライバルとして戦った)日本ダービーが強かったなというイメージを持っていて、並ぶ間もなく抜かれていったので、すごく強い馬なんじゃないかなと思っていました」

 ―実際に乗った時の印象はいかがでしたか?

 「やっぱり遊び遊び走っていたというか、本当の力を出していないなかでも勝てたレースだったと思います。気持ちが入っていないのに、あれだけのパフォーマンスを見せてくれたので、逆に能力はあるんだろうなと感じながら、精神的な部分はあてにしづらいなというところはありました」

 ―それがドバイでは見違えるような走りだった。

 「全然、違いましたね。(フィジカル面については)柔らかみも感じたし、力もバネもあるし、秘めている能力はすごい。やっぱり気持ちの部分だと思います。反抗するとか、やめるとかではないのですが、集中力の違いというんですかね。

それ(集中力)を出せた時がすごいです」

 ―ヨーク競馬場のイメージはいかがですか?

 「クリストフ(ルメール騎手)とかにも話を聞いたりしていますが、新潟と似ていて、芝も日本馬向きというかスピード向きとは聞いているので、すごく合うなというイメージは湧きました。ワンターンというか、力の出しやすい競馬場ではあるのかなと思います」

 ―とても期待の大きさが伝わってきました。ドバイではレース直後の英語での馬上インタビューで「ベリーベリーホース!」という“迷文句”でも話題を呼びましたので…。

 「今では僕のネタにしちゃってますけどね。また言えたらいいですね(笑)」(取材・構成=坂本 達洋)

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