世界のビッグレースで活躍してきた矢作調教師が今年もフランスの1歳セールで将来有望の2頭をゲットした。フランスのドーヴィルでアルカナ社の8月1歳セールが16~18日の3日間にわたって開催され、日本のトップトレーナーが4年連続で参戦した。

 初日(16日)に32万ユーロ(約5500万円)で落札したのがシユーニ産駒の牡馬。母ブリンジャルはキングマンの肌で、母のきょうだいには半姉にタイムピース(2011年ファルマスS)、パッセージオブタイム(2006年クリテリヨムドサンクルー)という2頭のG1馬を含む重賞ウィナーが3頭も出ている優秀なファミリーだ。

 2日目にはフランケル産駒の牡馬を50万ユーロ(約8600万円)で落札。母マングスティーヌはデビューから3連勝でG3を制し、2022年の仏1000ギニーを優勝。近親には12年BCジュヴェナイルフィリーズターフ、13年仏1000ギニーを制したフロティラなどがいる。

 今年のセールで最高落札額をマークしたのは、世界各地のG1で活躍したマジックワンドの半弟にあたるプルデンツィアの24(父ナイトオブサンダー)で300万ユーロ(約5億2000万円)。落札者は23年の英チャンピオンS覇者キングオブスティールなどを所有しているアモレーシングだった。

 矢作調教師は22年の当セールで購入した凱旋門賞馬ソットサスの全弟シンエンペラーを210万ユーロで落札。昨年のダービー3着馬で、京都2歳Sとサウジアラビアのネオムターフで重賞を2勝している。

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