◆プロボクシング ▽132ポンド(約59・87キロ)契約10回戦 〇堤駿斗(3回TKO)カイス・アシュファク●(16日=日本時間17日、サウジアラビア・リヤド)
17日にサウジアラビアで行われた132ポンド(約59・87キロ)契約10回戦で勝利したWBAスーパーフェザー級3位・堤駿斗(26)=志成=が19日、成田空港着の航空機で帰国。早ければ12月27日に計画されるサウジアラビア・リヤドでの大型興行か、大みそかに予定される日本での所属ジム主催興行で世界初挑戦に臨む見通しで「できるんだったらどっちでもいい。
プロでは初の海外での試合となった堤は、2016年リオ五輪代表のカイス・アシュファク(32)=英国=から3度のダウンを奪い、3回2分8秒TKO勝ちを収めた。
「初回は硬かったが、2ラウンド目で相手のリズムやパンチ力を見切ることができた。3ラウンド目の2度目のダウンで、相手の気持ちが折れかかっているのを見て、ラッシュしてKOした」
試合前の会見での「5ラウンドまでにKO」宣言を有言実行し「けっこう堂々と言っちゃってたんで良かったです。テンション上がってましたね。ああいう場だったので」と笑った。デビューから3戦連続判定勝利だったが、4戦目以降は5戦連続KO勝利で、戦績を8戦全勝(5KO)とした。
「今は8オンスでどこにどれだけのパンチを当てれば効くのかが分かってきた。相手の8オンスのパンチにも臆することなく、自分のパンチを強く打てるようになっている。これから世界のトップレベルの選手にそういったパンチをどれだけ当てて倒していけるかが目標になってくる」
弟・麗斗(22)=志成=とともに、サウジアラビア政府直轄プロジェクト「リヤド・シーズン」を運営する同国総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官がオーナーを務める米専門誌「ザ・リング」とアンバサダー契約を締結しており、今回のサウジアラビアでの大型興行に抜てきされた。WBA世界同級正規王者はレイモント・ローチ(30)=米国=で、暫定王者はジェームス・ディケンズ(34)=英国=。