2位の鹿島は、23日の新潟戦(デンカS)に向け、茨城・鹿嶋市内で調整を行った。

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 鹿島は、9日間で3試合のアウェー戦に臨むことになる。

暑さの厳しい環境下で行われる敵地3連戦は、リーグと天皇杯の2冠を目指すチームにとって、1年の出来を占う勝負所となりそうだ。

 新潟戦後は、中3日で天皇杯準々決勝・町田戦(GIONス)。公式戦10連勝と絶好調の町田の本拠地に乗り込む。その後も中3日で清水戦(アイスタ)が控えている。

 新潟は最下位、清水も13位に沈んでいるが、残留という明確な目標がある2チームとの対戦は、1つ間違うと足元をすくわれかねない。

 そして、リーグタイトルに比重を置く鹿島にとって、最もメンバーを入れ替えやすいはずの天皇杯の相手が、この3連戦で最も難敵と言える町田であることもポイントだ。

 直近の公式戦4試合連続で、途中出場選手がゴールを決めている(松村優太、鈴木優磨、田川亨介、舩橋佑)。これは、追加点を取ることに苦しんだ前半戦には見られなかった成果であり、チームとしての成長でもある。

 FWエウベルの加入は大きい。また、17日に行われたJ3福島とのトレーニングマッチ(45分×2、4―4)では、荒木遼太郎が2得点に絡み、田川亨介が多くの決定機を迎えるなど、攻撃面では収穫が多かった。

 夏場のアウェー3連戦を戦い抜くだけの「駒」はそろっている。誰をどの試合で、誰と組み合わせるか。

あるいは誰をベンチに控えさせ、勝負手として繰り出すか。総力戦で乗り切る姿勢を強調する鹿島・鬼木達監督の選手起用に注目だ。

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