◆第54回インターナショナルS・英G1(8月20日、ヨーク競馬場・芝2050メートル)
JRA海外馬券発売対象の第54回インターナショナルS・G1(芝2050メートル)は日本時間20日23時35分、英国のヨーク競馬場で行われる。
現地で取材するフリーライターの土屋真光氏が、インターナショナルSにドラクロワを出走させるエイダン・オブライエン調教師(55)=アイルランド=に、G1連勝への手応えを聞いた。
―2走前の英ダービーは残念なレース(9着)だったが、前走のエクリプスSで巻き返した。
「ダービーの最後は流したので着順や着差に悲観はしていません。12ハロンが合わないとは思いませんが、現状は10ハロンの方がいいパフォーマンスを発揮できるようです」
―前走は厳しい形になりながらも豪脚で勝利。
「スリリングなレースでした。あの状態をはねのけたことに意義があります」
―今回もペースメーカーはいない。
「必ずしも必要だと思いませんし、仮に私の厩舎から複数頭出走した場合も、ペースメーカーの役割だとは限りません。それぞれにベストを尽くす走りを期待しています」
―前走後の状態は。
「同じレースに出走したカミーユピサロは故障してしまいましたが、こちらは順調。いい走りを発揮できます」
―長所は。
「母は名マイラーで血統も素晴らしい。姉(グレイトフル)がスタミナを生かすタイプなのに対して、こちらはいい加速力とトップスピードがあります」
―英ダービー馬ランボーンなども登録していた。
「それぞれの状態や適性を考えて、このレースはドラクロワだけ出走することになりました」
―欧州10ハロン路線は混戦。
「その通り。今年は才能が豊富ですね。どの馬にもチャンスはあります。もちろん、日本の馬も手強い存在です」