J1町田は21日、東京・町田市内で次戦の横浜FM戦(23日・日産スタジアム)へ向けて非公開で調整した。前日のG大阪戦(3〇0)でリーグ戦8連勝を達成し、暫定首位に浮上。
昨季からの教訓がある。昨季は首位に長く君臨したが、最大12差あった広島との勝ち点差をひっくり返され、最終的には3位。黒田監督は「下からあぶられる感覚」と、追いかけられる心境を形容する。開幕当初から昨年の広島の追い上げを伝え続け、意識させてきた。そして、昨季の広島の7連勝を抜くリーグ戦8連勝で、後半戦開幕時にあった勝ち点15差をまくってみせた。
昨季の広島は最終的に神戸に追い抜かれて2位。最後は失速してしまった。今の町田も昨季の広島と類似する快進撃を見せている。
「どこに落とし穴があるか分からないし、その穴を自分で掘っていることもある。常に危機感。目の前の一戦をどう戦うしか考えていない。選手たちもそういう気持ちで取り組んでくれているうちは大崩れしないはず」
横浜FMは前半戦の最後にホームで対戦し、0―3で敗北。そのリベンジをしないといけない。黒田監督も「次は相手の地で負かさないといけない」と言葉に力を込めた。リーグ戦9連勝を達成すれば、同一シーズンでは2007年の鹿島と18年のG大阪と並んでJ1歴代3位タイ。中2日で苦しい日程だが、勢いそのままに敵地に乗り込む。