東京Vの城福浩監督が21日、今夏の新加入組について言及した。

 6月にDF千田、今夏の中断期間にDF綱島、MF翁長、FW木村が移籍したが、8月にJ2水戸からFW寺沼星文、J2秋田からDF井上竜太、J1G大阪からFW唐山翔自、J2千葉からDF松田陸、J2山形から吉田泰授を獲得。

27年からの加入が内定し、特別指定選手で登録されている日大のFW平尾勇人を含めた6選手が新たな戦力に加わった。

 ただ、指揮官が「彼ら自身が成長しないとピッチに立てないくらいのキャリアなのは確かで否めない事実。彼らの持っているポテンシャルと成長の意欲を我々は加味してチョイスしたが、今このクラブが出来うるギリギリのところだったのかなと。もし可能であれば1か月早くこういうメンバーがそろえば彼らを鍛えて、練習場で成長させられる時間がもらえれば、より今年の戦力としてもっと早く出てくるんでしょうけど、この時期にというのがこのクラブの今の力なのかな」と話したように、将来性を見込んでの獲得であることは間違いない。

 ただ、今までも「日本一の練習」を掲げる中で若手選手の成長を促し、J1でも戦えるチーム作りをしてきた。それだけに「我々は与えられた戦力の中でより成長を促して、彼らが5分、10分の時間を獲得していきながら、今の先発メンバーの立ち位置に迫っていくというのをみんなでやらない限り、今シーズンは非常に難しいシーズンになると思うので、彼らと一緒に、成長に対して寄り添っていきたい」と強調。続けて「我々のスタイルの中で一日も早く戦力化していくかというのが僕らがやれること。そこは一日一日の勝負なので。彼らにグループでも個人でも映像を見せている。個別トレーニングもやっている。これは自分たちコーチングスタッフに与えられたタスク。成長に1か月必要なものを3週間に、3週間必要なものを2週間にしていくのが我々の仕事。

彼らの意欲を自信に変えさせていきながら、選手層をとにかく厚くしていく。ベンチメンバーが熾烈(しれつ)になっていく、そこから先発メンバーが熾烈になっていくという段階を踏まないといけないので。まだそこのスタートラインだと思っています」と話した。

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