J1町田は21日、MFバスケス・バイロンがJ3栃木Cに期限付き移籍することを発表した。バイロンはクラブを通じて「強い覚悟を持って移籍してきて2年が経(た)ちましたが、皆さんに温かく迎えていただき、本当に感謝しています。

レンタルで栃木シティに移籍をしますが、自分の価値を示すことができるよう頑張ってきます。離れてしまうのは寂しいですが、お別れではないと思いますので、また今後もぜひ応援していただけるとうれしいです」などとコメントした。

 黒田剛監督が就任した23年の7月に、当時J2の東京Vから加入。初年度はJ1昇格に貢献したが、その後はなかなか出場機会をつかむことができず、今季はリーグ戦は出場なし。公式戦もルヴァン杯3回戦の横浜FC戦、天皇杯2回戦京産大戦の2試合のみにとどまっていた。

 黒田剛監督にとって、バイロンは青森山田高監督時代からの教え子。18年度の全国高校サッカー選手権ではともに全国制覇も経験した。21日の練習後に取材に応じた黒田監督は「彼の主戦場はサイドハーフ。ひたすら緩急と即興性、そしてため。それと相手の予期しないところにあいつのサッカー小僧の感覚がフィットしたとき、すごく面白いパフォーマンスをする。そういうことが発揮できるチームで、試合に出て、数字を残して揉まれてきた方が、バイロンのサッカー人生にとっても絶対いい。自分の価値を上げるために、もう一回数字を出して帰ってくればいい」とエールを送った。

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