3季連続の2位から今季こそ脱出し、悲願のプレミアリーグ優勝を狙うアーセナルが、クリスタルパレス所属のイングランド代表MFエベレチ・エゼ(27)の獲得を確定させたことが明らかになった。

 BBCを始め、英メディアが一斉に報じたところによると、アーセナルの移籍金オファーはエゼの契約解除金の満額となる6000万ポンド(約121億2000万円)。

クリスタルパレスのグラスナー監督は、「エゼはまだうちの選手」と話し、21日に行われる欧州カンファレンスリーグ戦にも出場する可能性があるが、今夏の移籍市場が閉まる9月1日までにアーセナル選手となることが確実となった。

 衝撃を受けたのはアーセナルと北ロンドンで激しく対立する地元ダービー相手のトットナム。10日ほど前からエゼの獲得交渉に入っており、移籍は秒読み状態となっていた。

 ところが、8歳から5年間ユースに所属したアーセナルからオファーを受けると即座に変心。トットナムとしては最も取られたくない相手に強奪された形で、昨季クリスタルパレスをFA杯王者に導いたエゼの獲得が消滅。その結果、両者の間に新たな遺恨が生まれ、確執をさらに深める移籍となった。

 エゼは2020年にQPRから1950万ポンド(約39億3900万円)でクリスタルパレスに移籍。左サイドのウインガーとして決定力を見せ、2023年にイングランド代表に初招集。日本代表MF鎌田大地も所属するチームのエースとして活躍していた。

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