J1のC大阪が21日、スポーツ報知既報通り、スペイン1部Rソシエダードの下部組織からMF久保瑛史(えいじ、17)が加入すると発表した。兄は日本代表MFの建英(24)=Rソシエダード=。

クラブを通して「一日でも早くC大阪の一員としてチームの力になれるように、そして勝利に貢献できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!」とコメントした。

 背番号は26に決まった。C大阪では、元日本代表MF香川真司(36)が10代でブレイクした07、08年につけた出世番号でもある。兄もトップチームでの欧州デビューとなったマジョルカ時代につけた縁もある。これからのキャリアを切り開いていくには、ぴったりな背番号だ。

 久保瑛のJ1入りは、スペインのメディアも「最終的に(Rソシエダードの下部組織か)母国で新シーズンを迎えるかの選択を迫られた。この決断が、C大阪への移籍につながった」と報道するなど注目。現在、欧州各国の強豪がリストアップする兄・建英の去就にも重ねつつ、「タケ(久保建)の将来に影響を与えるものではない」とスペイン国内では強調された。

 アタッカーの兄とは違う、身長180センチのボランチは、すでにC大阪の練習にも参加。早ければ23日の神戸戦(ヨドコウ)で出場登録が完了する。香川や主将のMF田中駿汰(28)らとの定位置争いは厳しいが、その中で、J1での第一歩を踏み出す。

 ◆C大阪の背番号26 MF香川真司、山口蛍らが背負った。

香川は18歳だった07年から託されると、J2で35試合5得点とブレイク。翌08年も35試合16得点と活躍し、09年にはクラブのエース番号「8」に変更。10年にドルトムント(ドイツ)へと飛躍した。09年に山口も出世番号を受け継いで2季プレー。のちに日本代表に欠かせないボランチへと成長した。また、久保の兄・建英も18歳だった19―20年に欧州で飛躍のきっかけをつかんだマジョルカ(スペイン)では背番号26だった。

 ◆久保 瑛史(くぼ・えいじ)2007年9月2日、神奈川・川崎市生まれ。17歳。横浜Mの下部組織を経て、Rソシエダード(スペイン)の下部組織に移った。同クラブのU―19相当の「フベニールB」でもプレー。利き足は右。MF。

いとこには、陸上女子800メートル日本記録保持者の凛(17)=東大阪大敬愛高=がいる。180センチ、73キロ。

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