J2藤枝MYFCは21日、ホーム・愛媛戦(23日)に向け、焼津市内で練習を行った。J1新潟から完全移籍での復帰が20日に発表されたFW矢村健(28)が、さっそく合流。
藤枝に「ヤムケン」が帰ってきた。エースFWの合流初日とあって、本来は非公開になっている試合2日前の練習を、クラブはメディアに特別公開。紅白戦だけは記者をシャットアウトして行われたが、かつての仲間と一緒に、シュート練習などに汗を流す矢村の姿が「お披露目」された。
新潟から期限付き移籍していた2年間で25ゴール。とくに昨季の16得点はリーグ4位だ。だが「去年は去年」と切り替えている。過去の成績は忘れ、白紙の状態でチーム内競争に挑み、出番を取りに行く。「新潟よりも暑くてきつかった。でもすぐに慣れると思う。ピッチで結果を残してサポーターの期待に応えたい」と初日の練習を振り返った。
新潟ではチャンスをつかみ切れず、23試合で4得点。「試合に出て点を取りたい」という強い思いと、エース不在に苦しむ藤枝の「帰ってきてほしい」という願いが一致しての移籍だった。須藤大輔監督(48)も「動き出しが速く、守備も献身的。一緒にプレーしていた選手も多く、力を発揮しやすいと思う」と期待する。
まずは愛媛戦。「来たからには狙いたい」とベンチ入り、そして出場を目指す。19日まで新潟で練習しており、コンディションに問題はない。背番号も以前と同じ9番。矢村は「ぶっ倒れるつもりでやりたい」とストライカーとしての覚悟をのぞかせた。(里見 祐司)