横浜FMは22日、FWヤンマテウスが海外移籍を前提とした手続きと準備のため、チームを離脱することになったことを発表した。カタールリーグへの移籍が決定的となっている。
22年8月に加入した左利きアタッカーは、右サイドの攻撃的な位置でチームの中心を担い、3年間でJ1で96試合に出場し、17ゴールをマーク。先発した16日の清水戦(3〇1)でも攻撃で違いを見せるなど、チームに欠かせない存在だった。この日の練習後に取材に応じた大島監督は、ヤンマテウスの退団に「ヤンは今までいた3年間で本当に大きなものを残してくれたマリノスの歴史に名を刻む選手なので、本当に次の所でも全力で応援したいし、みんなもそういう気持ちでいると思います。頑張ってほしい。その分を全員で補う」と思いを明かした。
これで23年から強力3トップを形成してきたアンデルソンロペス、エウベル、ヤンマテウスがそろって今夏に他クラブへ移籍することとなり、チームは変革の時を迎えた。コーチ時代から見てきたブラジル人トリオがいなくなり、指揮官は「さみしいです。3人のブラジル人ともよくコミュニケーションを取っていましたし、本当に色々なものを残してくれたので、さみしい気持ち」と胸の内を明かした上で、「さみしいですけど、マリノスはそれだけではないというのを今見せていると思う。個人的にはさみしいけど、チームとしてはこれからまた前に進んでいく」と決意を示した。