サッカー日本代表の下田崇GKコーチが22日、千葉市内で取材に応じ、正GK鈴木彩艶(ざいおん)=パルマ=の成長について語った。鈴木は24年1~2月のアジア杯(8強)ではクロス対応など不安定さが目立ったが、W杯最終予選では8試合出場でわずか2失点と守護神として堅守を支えた。

 下田コーチは「アジア杯の苦い経験をしっかり生かしてくれた。五大リーグ(のセリエA)の中でミスもありながらも、経験を積んでいる。一つずつ越えてきてくれている」と目を細めた。GKの後方からの映像を見た際、「ボールが動けば(鈴木の)位置取りが変わっている。常に関わり続け、タイミングを取っている。隙がないところがいい」と予測や準備が優れていると23歳GKを高く評価した。

 また、前回22年のカタールW杯を目指した第1次政権から森保一監督をそばで支え、現在の第2次政権での指揮官の変化について「目標がはっきりしている分、(スタッフに求めるものも)厳しくなっている。細かいところをよりはっきりと、厳しく。自分たちが甘えることなく、コーチ陣でも、そこ(世界一)が目標なので、これじゃダメという基準というか、そういうものがはっきりしている。そこが変わったんじゃないかと思う」と明かした。

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