◆明治安田J1リーグ ▽第27節 柏4―2浦和(22日・三協F柏)

 柏はホームで浦和と対戦し、4―2で勝利した。町田を抜き、暫定首位に浮上した。

 後半からドラマが始まり、大逆転勝利を収めた。前半を終えた段階で柏は2点ビハインド。しかし、今季J1屈指の負けないチームはおくさなかった。ハーフタイム後に出場したFW瀬川祐輔が後半9分に1点を返すと、同38分には日本代表FW細谷真大がワンツーから左足を振り抜き、同点。後半45分にMF小西雄大がエリア左から値千金の決勝弾をゴール左に沈めた。

 さらに試合終了間際には4点目も奪い、リカルド・ロドリゲス監督は「このクラブに歴史に残る。今日のこの試合をスタジアムで、そしてテレビ経由で見ていただいた多くの方々の記憶に残るであろう素晴らしい試合」と声を弾ませた。ハーフタイム終了間際には選手に「俺らは逆転できる。間違いなく3点は取れるからとメッセージとして伝えました」。言葉通り選手がピッチで躍動した。

 逆転に導いた瀬川、細谷、小西はいずれも途中交代。前半35分ごろから細谷をウォーミングアップさせていたというが、「ハーフタイムにスタッフと冷静に分析した結果、前線に瀬川を投入した方が効果的なのではないかという考えのもと、彼をまず投入した。

(小泉)佳穂が90分間持たないだろうと、段階的に(細谷)真大の投入、そして(仲間)隼斗の投入を考えた」。見事に狙いが当たり、後半から足が止まった浦和からドラマを生み出した。

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