◆明治安田J1リーグ ▽第27節 柏4―2浦和(22日・三協F柏)

 柏はホームで浦和と対戦し、4―2で勝利した。町田を抜き、暫定首位に浮上した。

 たまっていたものが爆発するかのように、静まり返ったスタジアムが一気に歓喜に沸いた。後半45分、大逆転勝利を決める決勝弾をMF小西雄大が決めた。エリア左でボールを持つと、照準を定めて左足を振り抜いた。「前半から西川選手がディフェンダーとキーパーの間のボールを処理しているのは分かっていた。思ったよりいいところにいったし、入ってくれて良かった」。好セーブを続けていたGK西川周作は反応するも手を伸ばすことが出来ず、ボールはゴール右へ吸い込まれていった。

 前半はセットプレーとカウンターから失点を許し、攻撃でもコンパクトに守る浦和を崩すことが出来ず。しかし終わってみれば今季リーグ戦最多の4得点、そして白星をもぎとった。値千金の一発を沈めた21番は「追いついた時にこの勢いだと逆転出来るなとみんな思っていたと思いますし、僕もどこかでチャンスが来るかなと思っていた。仕事が出来て良かったなと思います」と胸を張った。

 先月の25日にJ2徳島から移籍。リカルド・ロドリゲス監督と徳島で4年共闘した27歳は、左足から放たれる強力なミドルシュートなどを武器に、柏に新たな風を吹かせている。

「だいぶスムーズになってきましたし、自分自身の役割もより明確になってきた」。移籍後初得点も決め、ここからさらに存在感を発揮する。

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