サッカー・イタリア1部セリエAのベローナによるアカデミークリニックが静岡県島田市で始まり、アカデミーU12統括マネジャーのアンドレア・ピエトロ・マルコーニ氏(43)らが22日、島田市役所で染谷絹代市長(71)を表敬訪問した。

 他県で別クラブによるアカデミーに携わった担当者が、地元にベローナを招いて今年で4回目。

21日から24日までに小学5、6年生が約120人、中学生約70人の200人ほどが参加する。染谷市長からハグで歓迎されたマルコーニ氏は「ここで4年間やって、シャイだった子どもたちが感情を出してオープンに向き合ってくるようになった。その点は成長があったと思います」と、継続した取り組みの成果を明かした。

 サッカーの技術にとどまらず、人間形成も重視した指導法が好評で、昨年は沖縄市、今年は神戸市でも開催している。島田市への移住にも関心を持つマルコーニ氏は「ここでつくった哲学を他の地域にも持っていくのが我々の仕事です」と語った。(武田 泰淳)

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