J2北海道コンサドーレ札幌DF朴珉奎(30)が復帰舞台で持ち味を発揮し、柴田慎吾監督(40)に初勝利をささげる。札幌は23日、アウェー・甲府戦に臨む。

右太もも裏の肉離れで6月28日の熊本戦を最後に出場のない朴だが、22日の宮の沢での非公開練習は全メニューを消化したもよう。スタメンが予想される復帰戦へ「状態はいいし、久々なのでドキドキするというか、いい緊張感がある。勝ち点3を取るためだけに戦いたい」と連敗を2で止め、浮上のきっかけをつかむ。

 復活へ向けて取り組んでいた最中、監督が交代した。「選手の責任もある。一人一人がもっと責任感を持ってやっていかないといけない」と気持ちが引き締まった。熊本戦以来のベンチ入りを果たすも出場のなかった前節・秋田戦は、相手の圧力に押された格好で0―2の敗戦。2戦目の指揮での立て直しに向け、22日の練習後、柴田監督は「試合の入りからエンジン全開でいくというところは大事にしていきたい」と強調した。

 上下動をいとわず、気持ちを押し出してタフに1対1を戦い抜く朴のプレーは、指揮官の思いに合致する。甲府戦に向けた週中の練習では3バック左と左ウィングバックに入っていた。どちらで起用されるかは未定も「スペースにどんどん走って行ったり、積極的に動くことは意識していきたい」と役割は理解している。今季3度目となった離脱中は「いつもよりストレスがたまっていた」。

2か月ぶりのピッチで朴がうっぷんを晴らすだけのプレーを見せることができれば、3試合ぶり白星は近付いてくる。(砂田 秀人)

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