背番号8が跳び上がって喜んだ。0―0の前半35分、C大阪の元日本代表MF香川真司(36)が、FW本間のパスに直接左足を合わせてゴール。

リーグ戦では2月14日の開幕節・G大阪戦(パナスタ)以来、約半年ぶりの得点だ。スタジアムが爆発的な歓声に包まれた先制弾。「いい崩しで、いいスタートが切れた」と振り返った。

 リーグ戦では7月19日の湘南戦(レモンS)以来の先発出場。「この年齢になると特に、試合に出続けないと状態が上がらない」と明かす。約1か月ぶりのスタメン。中盤での攻防を制し、両サイドへのパスも足元につけた。アーサー・パパス監督(45)もポジショニングについて「よく分かっている」と称賛。ドルトムントやマンチェスターUなど世界で活躍した両足への信頼は不変だ。

 試合は1―1で引き分けた。リーグ連覇中の神戸に今季2戦負けなしだが、香川は「彼らも過密日程で万全ではないでしょうし、僕たちのホームなので。いいサッカーをしたじゃなくて勝たないといけない。

それに尽きる」。順位は1つ下げて暫定10位。31日には広島戦(ヨドコウ)を控え、上位との対決が続く。「どこまでやれるかが問われているので、結果を求めたい」。次戦こそ勝ち点3へ、百戦錬磨のベテランが導く。(森口 登生)

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