◆明治安田 J1リーグ▽第27節 C大阪1―1神戸(23日・ヨドコウ桜スタジアム)

 C大阪が、今季の神戸戦2戦目を引き分けた。順位は前節終了時点から1つ下がって暫定10位。

試合後、先制点を決めたMF香川真司に笑顔はなかった。

 試合開始から、神戸の高いラインを保つスタイルを真正面から受けて立った。ハイプレスをかけられてもGK福井光輝から丁寧にビルドアップ。ボールをロストするシーンもあったが、貫いた。すると35分、右サイドのFWルーカスフェルナンデスが中へ切り込んでいき、エリア内にパス。FW本間至恩がファーサイドで受けて折り返すと、香川がダイレクトで左足を合わせた。自身、リーグ戦では2月14日のG大阪戦(パナスタ)以来今季2点目。しかし、その後追いつかれ「いい崩しで、いいスタートが切れたので勝ちたかった」と、悔しさをにじませた。

 昨季は10試合の出場にとどまったが、今季は23試合に出場している36歳。この日の試合会場では、35歳の神戸FW大迫、32歳の同FW武藤とも「1回休んだりすると、状態を上げるのが難しい」など年齢を重ねて思うところも語り合ったという。それでも、ひとたびピッチに立てば、ここで奪われたら危ないというシーンで絶対に負けない。長短、つなぐボールは味方の足元に届く。

技術も、攻守のスイッチも、やはり頼りになるプレーが多かった。

 90分間、香川をはじめ一歩も引かなかった。最後のワンプレーまで追加点を求めて攻めきった。だからこそ、勝ちきりたかった。「王者ヴィッセル相手に、彼らも過密日程で万全ではない中で必ず勝てるチャンスはあって、僕たちのホームなので。いいサッカーをしたじゃなくて勝たないといけない。やっぱり何かしらの理由はある訳でクラブとして突き止めていかないといけなくて。こういう試合に勝てるチームにならないといけない」と香川。次戦、31日には広島戦(ヨドコウ)が控える。町田(0●3)、神戸、広島との上位3連戦の。「どこまでやれるか、勝てるのかが問われている。結果を求めたいし、勝ちきることが何より大事」と、背番号8は改めて言い切った。

次節こそ、意地でも白星をつかむ。

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