“夢と魔法のディズニー最新情報誌”月刊「ディズニーファン」(講談社、1200円)が創刊35周年を迎えた。25日発売の最新10月号は、妖しいミッキーマウスが表紙で、9月17日から東京ディズニーリゾート(TDR、千葉・浦安市)で開催される「ディズニー・ハロウィーン」の直前特集。

杉田光啓編集長(54)は「今年はダブルの節目なんです」と35周年記念号(9月号)と「カリフォルニア ディズニーランド・リゾート70周年 完全BOOK」(2200円)をうれしそうに並べた。

 1990年、米ディズニーランドの開園記念日にあやかって7月17日に創刊。当時35周年だった米ランドの域にようやく達した。ちょうど周年が半分になる記念イヤー。3月にイタリアで開催された児童書の祭典「2025ボローニャ・ブックフェア」でウォルト・ディズニー社から35周年を表彰されたトロフィーを受けた。7月に読者と行った「香港ディズニーランド・リゾート20周年ツアー」では「ディズニーファン」のファンイベントを初開催した。

 ありそうでなかった内容にも挑戦した。「東京ディズニーリゾート キャラクターファッションコレクション」(2980円)は、ミッキーマウスら9キャラクターのTDRでのさまざまな衣装を背面や靴など細部まで紹介する初のファッション集。ハロウィーン仮装の季節(TDRでは9月16~30日、10月16日~31日の期間限定)を前に売れているという。

 東京ディズニーランド(TDL)では、今年も悪役のパレード「ザ・ヴィランズ・ハロウィーン“Into the Frenzy”」が公演される。元コミック誌編集者の杉田編集長は「悪役の方がキャラが立つというか、引き立て役以上の存在感があります」と言う。「ガストン(『美女と野獣』やアースラ(『リトル・マーメイド』)は人間的で面白い。

なかなか否定できないような正論を言う悪役ってやっぱり魅力的。ディズニーの世界にある奥深さですよね」。これからも最前線のファンとして、ディズニーの深みにはまり続けていく。(酒井 隆之)

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