タレントの長嶋一茂が25日放送の日本テレビ系「しゃべくり007」(月曜・午後9時)に出演。巨人在籍時代の1996年に大学の先輩でもあった土井正三コーチ(当時)に暴言を吐いた一幕を振り返った。

 この日は一茂率いる槙原寛己氏、元木大介氏の球界レジェンド軍団が集結。「一茂軍団がぶった斬る!昭和・平成プロ野球(秘)事件簿SP」として展開。

 29年前、一茂が練習時に土井氏に「あいつ、何様のつもりだよ! くだらねえ! あんなヤツ、いらねえよ!」などと暴言を吐いたとされる「一茂暴言事件」のフリップが披露されると「またネガティブな話になるんですけど…」と苦笑しながら話し始めた一茂。

 「(試合で)バントを失敗したんですよ。で、次の日がジャイアンツ球場で全体練習で。失敗したのが僕だから、もちろん僕がいけないんですけど、当時、土井コーチっていう、僕の立教大学の先輩で。『一茂、ちょっと来い』と。『昨日のバント失敗はダメだ』から始まりまして」と、まず振り返ると「本来であれば、全体練習でみんな柔軟体操とか、ランニングとか、トスバッティングとか一緒なんですけど、僕だけ最初から離脱させられまして。僕だけグラウンドで自分でボールを持って、ボールが出てくるマシンがあるんですね。あれで俺がいいって言うまで、ずっとバント(練習)やっとけ!と」と当時の土井氏の指示を回顧。

 「で、ずっとバントやってたんです。午前中いっぱいでバッティング終わって昼飯に入るんですけど、終わらないんですよ、僕だけ。

何時間も自分でバントして、自分でボール拾い。自分でマシンにボール入れて、ずっとバントやってて。土井さん、いるのかと思ったら全然来ないんですよ。昼飯の時に、みんな『あいつ、まだやってるぞ』みたいな感じで見てくるんですけど、そこで土井さんがやっと、俺にバントやらせてるのに気づいたんでしょうね。『もう、いいぞ』って感じで終わったんですけど…」と続けると「あまりにも頭にきて、練習が終わった後に雨天練習場に上がっていったら、槙さんがいたんですよ」と隣に座った槙原さんを指さした一茂。

 「槙さんが俺がずっとバントさせられてるのを知ってるんですよ。ニコッと俺の方を見て笑って、『一茂、どうだった?』みたいな感じでたき付けに近いようなことを言ったんですよ、この人が! 俺は本当に頭に来てたから記者が全紙いるのも知らなくて、この人(槙原氏)は笑ってるけど、そこでブチ切れたんですよ。土井さんに対して。『なんなんだ、あいつは! 何様なんだ!』ってブチ切れちゃって」と槙原さんを見ながら振り返ると「俺はあなたに言ったの!」と主張した。

 さらに「槙さんはキャンプも一緒だったし、そういうことを言っても分かってくれるからと思ったから。でも、全紙(記者が)いたんです」と裏側を明かした一茂に対して、槙原さんは「僕はこれは絶対に新聞に出るなと思っちゃったけど、エキサイトして止まらないから(一茂が)言いたいことだけ言って『バカヤロー!』って荷物を置いて、そのまま帰っていったの」と回顧すると「新聞記者たちがざわめいてるわけです。で、記者を集めて『頼むから、このことだけは明日、絶対書くなよ』って。

みんな返事しないんですよ。でも、『約束だからな』って言って帰ったら、全紙1面でした」と笑わせた。

 その後、「これ、一発2軍落ちで罰金だもんね」と槙原さんに聞かれた一茂は「そうです。この次の日に全員の前で謝罪させられまして、罰金払って、そのまま2軍です」と振り返った上で「何が言いたいかと言うと、この人が全部いけない」と、あくまで槙原さんのせいに。

 「カズはストレスが溜まってたから、あくまでインタビュー形式で。ガス抜きのつもりで」と話しかけた狙いを明かした槙原氏に対して一茂は「そんなのいらねえよ! なんだよ、インタビュー形式って。いらねえんだよ、それが!」と叫んでいた。

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