TBS系「THE TIME,」(月~金曜・午前5時20分)は26日、日本陸連が25日に東京・国立競技場で7月6日に行われた日本選手権の男子400メートル決勝で失格となっていた佐藤風雅=ミズノ=の失格を取り消し、3年ぶり2度目の優勝と訂正すると発表したことを報じた。
大会期間を終えて、記録が訂正されるのは異例。
スタジオでは、このニュースを報じる26日付「スポーツ報知」の紙面を紹介。総合司会を務める同局の安住紳一郎アナウンサーは「スポーツ報知なんですけれども」と切り出すと「実は失格になった選手が実は50日後に失格取り消しで優勝になったケースなんですよね。一体何があったんでしょうか」と伝えた。
失格が取り消され優勝となった佐藤は7月6日の男子400メートル決勝で1着でゴールしたが、最終コーナーで左足が内側レーンに侵入したと判定され失格。0秒01差の2位だった今泉堅貴=内田洋行AC=が繰り上がったが、記録の訂正で佐藤が3年ぶり2度目の優勝を果たし、世界陸上で日本代表入りする見通しとなった。
日本陸連によると、ルールの解釈に食い違いがあったという。ルールではカーブを走る際、内側のラインを2回踏んだり、1回完全に踏み越えたりすると失格になるが、触れるのが1回だけなら失格にはならない。
日本陸連は、大会当日、1歩完全に踏み越えたとして失格としたが、大会後、ミズノ側の問い合わせを受けて事実確認したところ、ジュリー(上訴審判員)への資料の提出に、十分な手続きが取られていなかったと判断し、再考することになった。
このニュースを伝えた安住アナはルールについて「調べると結構、複雑なルールで気になる方は自分で調べてみてください」と視聴者へ呼びかけ世界陸上への出場が浮上した佐藤へ「がんばってください」とエールを送った。