歌手の坂本冬美が26日、大阪市内で「坂本冬美特別公演」(10月10日~31日、大阪新歌舞伎座)に向けた取材会に、一路真輝中村梅雀とともに出席した。

 第1部は芝居「弁天お春騒動記」で、明治時代の瓦版屋お春を演じる坂本。

美術品競売を通じ、時には詐欺まがいの商いを行ってでも貧困街の支援を行う女性役に「まじめで一生懸命だけど面白がっている。忍び込むところなんて楽しんでやっているので、脚本の冒頭を読んで笑いそうになりました」と明かした。一路は梅雀と華族の夫婦役。坂本とは幼なじみの設定で「一筋縄ではいかない役。存在感を出せれば」と意気込み、梅雀は「男爵という地位を持っていますが、『実は…』という感じで。奥様には頭が上がらないですね。凝りに凝った脚本で、てんこ盛りです」と笑った。

 第2部は「坂本冬美Premium Stage 2025~綺羅(きら)星たちのうた~」と題したショー。一路はミュージカルコーナーでナンバーを歌い、坂本ともデュエットを披露予定。梅雀もベースで参加する。坂本は「スペシャルじゃないですからね。プレミアムですから、お芝居終わって『やれやれ』なんて休んでいただくわけにはいきません。

帰っちゃダメよ」と、ちゃめっ気たっぷりに、ほほ笑んだ。

 ショーでは様々なジャンルの歌を歌いながら、最後は今年3月5日に発売した坂本の「浪花魂」で演歌をしっかり聞かせる構成。坂本は「大阪関西万博があるので、便乗した形で(笑)。元気の出る歌を作っていただきましたし、魂と言えば浪花だなと。今回はこの曲で派手に終わろうかなと思っています」とアピールした。

編集部おすすめ