女優の戸田菜穂が26日、大阪市内で大阪芸術大学産学協同プロジェクトとして進められた映画「メイソウ家族」(29日公開、熊切和嘉監督、金田敬監督)の舞台あいさつに、共演の永野宗典らと登場した。

 時代性が異なりながらも、いくつかの重要なメッセージで結びついている3編の物語で構成されている本作。

戸田は4人の家族の崩壊と思いがけない修復の糸口を描いた異質なホームドラマ「YUI」に出演しており、「不思議な台本だったんです。不思議な人も出てきますし、エキセントリックな、ハイになるようなシーンもあって、ちょっと恐ろしいなというか。それは見てのお楽しみです」とほほ笑んだ。永野は「歯車がかみ合わなくなってきた4人の家族の様子がすごく丁寧に描かれていて、素直に面白いって感じました」と脚本の印象を明かした。

 撮影現場も学生がアシスタントとして付くなど、普段の撮影とは全く異なる空間だった。戸田は「メイクも大阪芸大の校舎でさせていただいて、そこからみんなでロケバスに乗って現場に行って。校舎にも電車で天王寺から行っていたので、毎日大学生に戻ったような気分でしたね。すごい楽しかったですし、初心を思い出しました」と撮影を振り返った。

 不思議なムードが漂う作品だが「学生さんたちの一生懸命な映画愛みたいなものが作品にすごく映っていると思うので、それを楽しみに見ていただけたらなと思います」とアピールした。

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