藤井聡太王位=竜王、名人、王座、棋聖、棋王、王将=に永瀬拓矢九段が挑戦する第66期王位戦七番勝負第5局が26日、徳島・徳島市「渭水苑」で行われた。

 戦型は角換わり。

序盤は藤井の23分、47分の考慮時間がありながらも、素早い指しが続く展開。70手目で101分の長考をすると、持ち時間(各8時間)の残りが3時間10分となった。しかし手番を迎えた永瀬も71手目で159分の大長考をし、そのまま封じ手時刻の午後6時となった。残り時間は先手の永瀬が4時間35分、藤が4時間4分。わずかに永瀬が優勢だ。

 対局は27日午前9時から再開される。藤井が勝利すると6連覇、通算タイトル数は31となり、渡辺明九段と並ぶ。一方の永瀬は第4局で3連敗から1勝を返した。このままリードを広げ、初の王位獲得に勢いをつけたいところだ。

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