毎夏恒例の日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ48―愛は地球を救う―」(東京・両国国技館)が、30日午後6時半から放送される。今年のテーマは「あなたのことを教えて」。

スポーツ報知では、3回にわたって特集する。初回と2回目は、チャリティーマラソンランナーを務めるSUPER EIGHT・横山裕(44)。挑戦を間近に控えた心境や意気込みを聞いた。(奥津 友希乃)

 7月31日に同局系「ヒルナンデス!」内でランナーを務めることを発表してから、屋外での長距離練習にも励んできた横山。よりスリムになった印象だが「どこ行っても『痩せました?』『焼けました?』ってめちゃくちゃ言われるけど、体重は全く変わってない。皆さん絶対に“マラソンフィルター”がかかってるんすよ」と否定。「日焼けは、『ザ!鉄腕!DASH!』のロケのせいですよ」と笑い飛ばす。

 ソロツアーなどで多忙を極める中、このほど敢行した合宿ではフルマラソン超えの44キロを走破。「ランナーに決まる前からジムで週5日約8~10キロ走るのが日課だったけど、合宿のコースは坂道ばかりでまじでやばかった。何度かポキっと心が折れる音が聞こえた」とマラソンの洗礼を浴びた。

 それでも、同行したトレーナーからは「途中で歩くランナーもいる中でほぼ走って乗り切れたから、本番も絶対大丈夫」と太鼓判を押されたという。「最終的な走る距離はまだ決まっていませんが(多くの歴代ランナーの走行距離)100キロってすごいねんなって改めて思いました」と大台突破に闘志を燃やす。

 マラソン挑戦を決めたのは自身が青少年期、離婚や闘病を経験した母と2人の弟を支えるべく働き、「もどかしさと不安を抱えていた」経験が出発点。ロケでかつて弟が入っていた児童養護施設などを訪れ、貧困に直面する子どもの現実を目の当たりに。ランナーを引き受けた当初よりも、日増しに走ることの意義や使命感が大きくなっている。

 「支援を必要とする子どもや家庭がこんなにあるんだと衝撃を受けた。施設では去年、(ランナーを務めた)やす子ちゃんが走った時の寄付金によって贈呈されたテレビがあって。その前に子どもたちが集まっている光景を見て、すごく走る意味があるんやなと。背中押してもらい、頑張ろうとシンプルに思いました」

 目前に迫る本番の光景を想像し、「走りながら、やっぱりオカンとか家族の顔が浮かぶんじゃないかな…」と愛する弟や、15年前に他界した母への思いを口にした。=続く=

 ◆横山 裕(よこやま・ゆう)1981年5月9日、大阪府生まれ。44歳。96年、事務所入所。2002年、「関ジャニ∞」を結成し、04年8月「浪花いろは節」でデビュー。11年から日本テレビ系「ヒルナンデス!」木曜レギュラー。

24年2月、グループ名を「SUPER EIGHT」に改名。主な出演作はNHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」(22年後期)、Amazonオリジナル「私の夫と結婚して」(25年6月)など。

101キロ城島超え宣言 横山の走行距離は未定だが、2014年にランナーを務めた当時TOKIO・城島茂の“101キロ”超えを見据えている。「先日、ランナーのことを直接ご報告し『僕はリーダー超えます!』とお伝えさせていただいた。『頑張ってね』とリーダーらしい優しさと温かい言葉をもらいました」とエールをもらったという。

 SUPER EIGHTのメンバーにもLINEで報告し「わりかし早くみんなから『頑張って!』『ほんまに体調だけ気をつけて』『応援してるよ』と返信があって。いいもんやなと思いました。村上(信五)なんか出会って30年弱もたつんで、個人の仕事のことを言うタイミングとかが正直分からなくなっていたので」と照れ笑いした。

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