◆天皇杯▽準々決勝 町田3―0鹿島(27日・Gスタ)

 鹿島は町田に0―3で敗れ、準々決勝敗退となった。スコアだけでなく、内容面も完敗だった。

 開始10分間は鈴木優磨、田川亨介がそれぞれ連係プレーからシュートを放つ場面が見られるなど、鹿島優勢で試合が進んだ。

 しかし15分、CKで失点したところから、徐々に歯車が狂う。必要以上に焦る場面が攻守ともに目立ち、21分に今度はロングスローを起点に失点した。

 コートチェンジでサイドを入れ替えたものの、キックオフ直後に風向きが変わり、向かい風となったことで、狙いとしていた相手DFの背後をつけなかったこと、そして攻撃プランを修正できなかったことも災いした。

 後半開始と同時に3枚替えを敢行し、レオセアラ、松村優太、樋口雄太をピッチに送り込むも、開始1分足らずでロングシュートを決められ、勢いがそがれた。スコアは動かず0―3で終了。試合後には、一部のサポーターからブーイングが飛んだ。

 鬼木達監督は「不甲斐ない試合をして申し訳ない気持ち。自分たちでこういうゲームにしてしまった」と落胆。「『徹底』のところで、自分たちの方が劣っている。いろいろな部分でやるべきことがやりきれなかった、その差だと思う」と悔しさをにじませた。

 ルヴァン杯に続く敗退となり、今季の残るタイトルはリーグ戦のみとなった。

指揮官は「選手には『今日のゲームを忘れるな、この悔しさを忘れちゃいけない』と話した」と明かした。

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