◆天皇杯 ▽準々決勝 相模原1―1(2―4)神戸(27日・レモンS)
前回大会の王者であるJ1神戸はJ3の相模原と対戦し、PK戦の末に勝利した。2年連続の4強進出となった。
相模原は23日の北九州戦(1〇0)から先発を7人変更。元日本代表FW武藤雄樹らをシュタルフ悠紀リヒャルト監督は起用した。神戸はMF井出遥也以外の10人を、23日のC大阪戦(1△1)から変えた。
ここまでの勢いを体現するかのように、相模原が先に主導権を握った。前半15分、FW藤沼拓夢が右クロスを上げると、ゴール前に入ったDF加藤大育が右足を懸命に伸ばす。加藤が右足で合わせた球はそのままネットの中に吸い込まれ、先制点を手にした。
しかし、神戸も決して引かない。前半30分、右サイドの競り合いからのこぼれ球に井出が反応しクロスを上げると、FW小松蓮が頭で合わせて同点弾を決めた。小松はJ2秋田から移籍後、公式戦初得点となった。
後半17分には相模原がカウンターを仕掛けて絶好のチャンスになった。藤沼がドリブルで神戸の選手をかわしてシュートを放つが、ここはGK新井章太の正面だった。神戸は後半18分から日本代表FW宮代大聖を投入。
延長も白熱した展開が続いた。相模原は延長後半9分と10分に絶好のシュートチャンスが訪れるが、ゴールマウスからは外れた。PK戦ではGK新井章太が1番手のFW徳永裕大が右に放ったキックをいきなりキャッチ。相模原は4番手のFW福井和樹が放ったキックもバーに当たった。神戸は誰も外さず、激闘に終止符を打った。