◆天皇杯 ▽準々決勝 相模原1―1(PK2―4)神戸(27日・レモンS)

 J3相模原は前回大会の王者のJ1神戸と対戦し、PK戦の末に敗れた。前半15分にDF加藤大育(だいすけ)がFW藤沼拓夢の右クロスから先制弾を沈めるも、同30分にFW小松蓮の移籍後初得点により同点に。

後半からFW宮代大聖ら主力を続々と投入する相手にPK戦まで持ち込んだが、最後に力尽きた。

 シュタルフ悠紀リヒャルト監督は「前半と後半で異なるプランで用意していた。前半はずっとジャブを打ち、相手がそれに慣れたところで、後半は変えて勝負に出ようと思っていた」と神戸戦でのプランを明かした。試合を通して接戦を繰り広げ、王者をあと一歩まで追い詰めたため「準備していたものを勇気を出して、上のカテゴリーにもおくすることなく、しっかりと出来ていた」と手応えを示しつつも、「100%勝つつもりで来た。最後チームを勝たせられなかった自分が悔しい」と声を落とした。

 神奈川の県予選から天皇杯8強。毎試合1点差以内で、3回戦からは全て延長戦にもつれ込む激戦を繰り広げ、J1で連覇中の王者にも引けを取らなかった。試合前に「この歴史の1ページは今日の結果が何であっても消えない。失う物は何もないし、今まで通り自分たちを信じて戦おう」と選手に伝えて送り出した指揮官は、「ここまで5連勝と駒を進めてきてくれた選手を誇りに思います。SC相模原という新しい小さなクラブを、チャンピオンチームと対等に戦えることは証明出来たかなと思います」と話した。

編集部おすすめ