◆天皇杯 ▽準々決勝 相模原1―1(PK2―4)神戸(27日・レモンS)

 前回大会の王者のJ1神戸はJ3相模原と対戦し、PK戦の末に勝利した。

 前半15分にDF加藤大育(だいすけ)に先制弾を沈められるも、同30分にFW小松蓮が移籍後初得点を決めて試合を振り出しに戻した。

後半からFW宮代大聖ら主力を続々と投入。最後はPK戦でキッカー全員が決めて、王者の意地を見せた。2年連続の4強を決めたが、吉田孝行監督は「選手達は120分、PKまで暑い中戦ってくれた」とねぎらいつつ、「本当に危ないゲーム。どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。自分たちは120分で決着をつけなければいけなかった」と反省も口にした。

 PK戦ではベテランのGK新井章太が躍動した。主将マークを巻いた36歳は、1番手のDF高野遼が右に放ったキックを阻止。チームに流れを作ると、4番手のFW福井和樹のキックも、ゴールマウスから放たれる新井のプレッシャーに負けたのか、バーに直撃した。吉田監督は「(新井は)精神的な柱でもあるし、ピッチでゴールを守るときはしっかりと結果を出してくれる。ロッカールームでも声かけとか、本当にチームのためにやってくれている」と日頃の取り組みに言及すると「そういう練習の姿勢や普段の声がけといった彼の人間性と献身性が、今日活躍した要因かなと思います」と称賛した。

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