J2北海道コンサドーレ札幌は30日、ホームに大宮を迎え撃つ。前節23日の甲府戦(2〇1)で左ふくらはぎ肉離れから4試合ぶりに復帰したMF近藤友喜(24)が29日、残り11戦での「10勝」を誓いに立てた。

同日時点でプレーオフ圏の6位仙台とは勝ち点9差の11位にとどまる。巻き返しへ、本職とする右ウィングバック(WB)以外の位置で出場の可能性も高いが、負けられない戦いを制しにいく。

 上位進出へ、近藤が決意をプレーで示しにいく。4戦ぶりに戦線復帰を果たした前節甲府戦は、後半16分から出場。本職の右WBのみならず、終盤は1トップにも入った。「他にいなくてマリオも限界だったので。練習でもやったことはなかったけど、時間をうまく進めることだけを考えていた」。31度を超える気温の中も走り抜き、勝利に貢献した一戦からの2連勝を狙う大宮戦でも、労は惜しまない。「FWだったりシャドーでも、やれと言われたところでいいパフォーマンスができれば」。勝ち点3取りのために死力を尽くす。

 開幕から右サイドで躍動するも、負傷離脱で定位置を失った。それでも「戻ったから出られるとは思ってなかった。

いい競争ができている」。組織力の向上は感じているが、今季22試合で3得点を挙げる男が、控えにとどまり続けはしない。柴田慎吾監督(40)が就任して3戦目となる大宮戦。「ピッチの幅を使うこと」を重視する指揮官の考えは、個人技で状況を打開できる近藤の持ち味に合致する。「より裏を取っていく動きだったり、スペースを見つけて走ることは求められる。サイドの選手の重要性は大きいサッカーだなと思う」。右から好機を演出すべく、感覚を研ぎ澄ましていく。

 残り11戦へ目標も明確に掲げた。「クラブから『あと10勝しないと』という話はされているし、残り試合数と勝ち点差が並んでしまったら厳しいイメージはある。そうならないよう、危機感をピッチの上で表現できれば」。負傷箇所の不安はもうない。最大限の力を発揮できる状態となった近藤が、勝利への執念を打ち出し続ける。

(砂田 秀人)

 〇…就任2戦目の前節甲府戦で初勝利を手にした柴田監督が、ホームでの初白星に意欲をのぞかせた。29日のプレドでの非公開練習後、「本拠地でたくさんのサポーターの方々と勝利を分かち合いたい」と声を大にした。プレーオフ圏内の4位にいる大宮とは勝ち点10の差があるが「相手の対応や対策だけじゃなく、自分たちの良さを出すことが何よりも重要。まずは主導権を握ることをしっかりやりたい」。流れをつかみ続け、4月に敵地で0―1で敗れた雪辱を果たす。

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