歌舞伎俳優の片岡仁左衛門が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「秀山祭九月大歌舞伎」(24日千秋楽)の「通し狂言 菅原伝授手習鑑」の昼の部で、2020年以来5年ぶりに当たり役の菅丞相(菅原道真)を演じた。

 菅丞相は「筆法伝授」が6度目、「道明寺」が7度目。

左大臣・藤原時平の策略により、無実の罪を着せられ大宰府へと流罪となる悲運な役どころにも、気品と風格を感じさせた。仁左衛門は「できることに感謝したい。演技をする、という意識が残っているようではいけない」と自然体を強調した。

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