歌舞伎俳優の尾上松緑が2日、東京・歌舞伎座で初日を迎えた「秀山祭九月大歌舞伎」(24日千秋楽)の「通し狂言 菅原伝授手習鑑」の夜の部で、2022年以来3年ぶりに「寺子屋」の松王丸を演じた。

 菅丞相の子息である菅秀才を守ろうとする武部源蔵夫妻、我が子・小太郎を身代わりとする松王丸夫妻の忠義と家族愛を描いた場面。

切り首を本人か確かめる首実検の場面では、身代わりとなった小太郎の首を目の当たりにして動揺しながらも「菅秀才の首に相違ない」と言い切り、観客の涙を誘った。

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