NHKは3日、現在放送中の朝の連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜・前8時)に女優の古川琴音が出演することを発表した。主人公・のぶ(今田美桜)が自宅の茶室で開くことになる小さなお茶教室の生徒・中尾星子役を演じる。

 「エール」以来2度目の朝ドラ出演となる古川は「大好きで見続けてきた本作に、まさか自分が出演できるなんて…しかも物語のラストを彩る大切な役をいただき、震えるような気持ちでいっぱいです。私が演じる中尾星子さんは、やないさんとのぶさんを最後まで支え、2 人の想いを引き継ぎアンパンマンを次の世代へ繋げている方。のぶさんに『嵩に似ている』と言われる場面が心に残ります。純粋にアンパンマンを愛し、不器用でも地味でも揺るがない芯を持つその姿に、私自身も励まされながら撮影に臨んでいます。温かいチームの中で、この物語に心を込めて参加できることを幸せに思います」とコメントした。

 制作統括を務める倉崎憲チーフ・プロデューサーは、古川の起用について「今の時代もアンパンマンが愛され続けているのは、アンパンマン自体の魅力はもちろんですが、やなせ夫婦の思いを受け継ぎその魅力を全国の子どもたちに伝え続けている方々がいるからこそではないでしょうか。古川琴音さんには、やない夫婦の意志を受け継いでいく中尾星子役を担っていただきます。連続テレビ小説『エール』でご一緒して以来、古川さんの純粋なまなざし、不思議な存在感にひかれ、今作でもどこかでご一緒させていただきたいとずっと願っていました」と説明。「『あんぱん』の放送も残り 1 か月をきりましたが、最後まで見届けていただけますと幸いです」と呼びかけた。

 「あんぱん」は第112作目の連続テレビ小説。「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさん(享年94)と妻・小松暢(のぶ)さん(享年75)の夫婦をモデルにフィクションとして描く。戦前・戦中・戦後と激動の時代に、2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでを描く。

脚本は中園ミホ氏、主題歌はRADWIMPSの「賜物」。8月22日にクランクアップした。

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