タレントとして活躍する「あの」ことアーティストのano(年齢非公表)が3日、日本武道館で自身初となる同所でのワンマンライブ「呪いをかけて、まぼろしをといて。」を行った。

 骨をモチーフにした巨大な翼をまとって登場すると「会いに来てくれてありがとーう!」と絶叫。

「一瞬で終わってしまいますけど、出し切って帰るので皆さんも楽しんでください」と呼びかけ、満員の1万2000人を沸かせた。2023年のNHK紅白歌合戦で披露した「ちゅ、多様性。」や、「ハッピーラッキーチャッピー」など全20曲を熱唱した。

 ライブでは自身へのアンチコメントが書かれた紙吹雪が舞う演出も。ファンとの掛け合いでは「好きな食べ物はー?」「貯金残高はー?」と問いかけ、MCでは「冷たい枕が寝やすいって聞いて、いろんなのを試してるんですよ、僕。芸能界で権力ある人に薦めて、ガチの“枕営業”をしてます」と暴露。「でも今朝は見事に首を寝違えました」とオチまでつけた。

 自身の誕生日でもある4日に、ソロでの音楽活動5周年を迎える。同日発売の新曲「ミッドナイト全部大丈夫」を披露し、来年3月から5月にかけて全国9都市を巡る初のホールツアー開催も発表した。

 キュートな声とデスボイスを使い分け、アコースティックギターの弾き語りも交えるなど個性全開の「anoワールド」。パジャマ風衣装に着替えたアンコールでは「1人では武道館に立てない、厳しいと言われてきた」と吐露。「周りはいつも敵ばっかりだなと思って生きてる。でも僕のファンがいると思うと、もっともっと見返さなきゃ。

大好きな歌を武器に蹴散らしていける」と声を震わせ、万雷の拍手を浴びていた。

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