俳優の北村有起哉(51)が、10月期のフジテレビ系「小さい頃は、神様がいて」(10月9日スタート、木曜・後10時)で地上波ゴールデン・プライム(GP)帯ドラマに初主演することが4日、分かった。2013年のテレビ朝日系ドラマ「上意討ち 拝領妻始末」以来、12年ぶりの共演となる仲間由紀恵(45)と、夫婦を演じる。

 「最後から二番目の恋」シリーズなどで知られる脚本家・岡田惠和氏(66)によるオリジナル脚本のホームコメディー。2人の子を持つ夫婦が「子供が20歳になったら離婚する」と約束することから物語が始まる。その言葉をすっかり忘れマイペースに生きてきた夫と、その言葉を心の支えとして過ごしてきた妻の“ワケあり夫婦”の日常をユーモラスに描く。

 北村は食品会社に勤め、良き夫、良き父親としてささやかな幸せを感じている渉役。GP帯ドラマ初主演に「正直ビックリしました。『えっ! いいんですか!?』という気持ちになりました」。仲間との共演には「お互いに想像もつかない表情や空気感が生まれてくれるような、そんなシーンが撮れたらうれしい。夫婦のデコボコ感を出しつつ、憎まれない、むしろ愛される夫婦像を作っていければ」と意気込んでいる。

 「離婚をする」という前提で暮らす、あん役の仲間は「どこか共感できたり、『その気持ち分かるんだけど、かわいそうだな』と思えたり、心が動くような作品になると思います。一生懸命この役と向き合って、たくさん笑ったり、泣いたり…。全力で1クール駆け抜けたい」。夫役の北村には「声がすごく優しい。

その声がとても好きで(笑)。夫婦としてお芝居を交わせることが楽しみですし、とても頼りにしています」と信頼を寄せていた。

 〇…岡田氏は、北村のGP帯ドラマ初主演作を手掛けることに「とてもとても光栄なこと。気合も入ります」。物語について「最高にいいやつなのに何かダメで、何かズレている夫と、そんな夫にイライラしているけど、どこか柔らかくて呑気(のんき)でかわいい妻。夫婦の果てしなき日常を楽しんでいただけたら」と説明し、「ちょっぴり泣ける、愛らしいドラマをお届けしたい」と抱負を語った。

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