【オークランド(米国)5日=金川誉】日本代表は、メキシコ戦(6日、日本時間は7日)に向け会場のオークランドコロシアムで前日会見を行い、森保一監督が出席した。

 森保監督にとって、米国で指揮を執るのは「初めて」のこと。

振り返れば、1993年10月、日本代表選手の一員として94年米国W杯本大会初出場に手が届きそうな状況ではあったが、あの“ドーハの悲劇”(イラクに終了直前のプレーで追い付かれ2―2で出場権を逃す)で出場切符を逃した苦い経験を持つ。

 森保監督は報道陣から「選手として(米国)W杯に行けなかった地で指揮を執ることについての思いは?」と聞かれたが、「まったくありません(笑い)」と答えた。その上で「言われて初めて感じました。(改めて)質問されると、あと数十秒失点を抑えていれば、我慢できていれば、1994年の米国W杯に来られて、米国の地でプレーできていたんだろうなと、今言われて少し悔しく悲しい思いになっています」と続けた。

 「ただ今は選手の時と違う。いろんな経験を選手の時にもさせてもらったが、監督として、一戦一戦勝つために全力を尽くすということをやってきました」と自信をにじませ、「あしたの試合、この米国の地で勝利を目指して、これからのできる準備(をして)、あしたの試合を全力で戦うということをいつも通りやっていきたい」と言葉に力を込めた。

編集部おすすめ