J1町田は6日、東京・町田市内で公開練習を行った。ボール回し、5対5のシュートゲームなどの練習を1時間ほど行った。

 真夏の5連戦の最後となった8月31日の川崎戦(3●5)では、3得点を奪うも敗北。リーグ戦では10試合ぶり、公式戦では14試合ぶりの敗北となった。後半戦以降の9試合で3失点のみだった守備陣も崩れ、昨年のルヴァン杯準々決勝第1戦(0●5)で新潟に惨敗した試合以来の5失点。リーグ戦では、23年の黒田剛監督就任以降で最多となった。

 5失点はカウンターやミスなどから献上。いずれもシュートブロックに強く行けず、ぼう然と立ち尽くすシーンも見られた。シュートゲーム後には、指揮官から川崎戦でのゴール前での攻防について言及があり、「前期苦しんだ失点パターン」「相手にどれだけさせないかが大事。負けるべくして負けた」などと厳しい声も飛んだ。左ウィングバックで先発したDF林幸多郎は「悪いところが全部出た試合」と振り返った。

 林も自身のパスミスからボールを奪われ、そこから2失点目を献上。「イージーミスで自分たちがボールを失ってからの失点、はがされてからの失点が今までの失点パターンのほとんど。それが出てしまった。

やりたくてやった訳ではないが、ああいう展開になってしまったのは自分たちの実力不足かなと思っています」と反省すると「攻撃陣は点を取ってくれたので、問題はあの5失点。自分たちがボールを持ってカウンターを受ける形になると、ああいうシーンになるのは改めて感じた。攻めながらのリスク管理はもっと突き詰めてやっていかないといけない」と改善を誓った。

 アジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)の初戦のFCソウル戦(16日・Gスタ)まで残り10日。川崎戦でベンチ外だったGK谷晃生はこの日の練習をフルでこなし、8月23日の横浜FM戦(0△0)で負傷したDF岡村大八も練習の一部に参加した。しかし、昌子源、菊池流帆、ドレシェビッチといったDF陣の姿はなかった。前半戦のように連戦で負傷者が続いた際に、どこまで球際での強度と堅守を保つことができるか。13日の横浜FC戦で町田らしさを表現し、ACLEへ弾みをつけたい。

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