◆明治安田 J1リーグ▽第29節 広島1―1京都(12日・Eピース)
J1首位の京都は、広島戦で勝ち点1を積み上げた。これでクラブ新記録となる10試合連続無敗(J2では2021年に15戦無敗)を達成した。
試合開始から広島にペースを握られる展開となった。うまくボールがつながらず、前半に放ったシュートは1本のみ。それでも体を張った守りで猛攻をしのぎ、0―0で前半を終えた。
後半18分は失点したが、同43分にFWラファエルエリアスが同点弾。90分を通してみても、京都のシュートは5本。広島からは約4倍、21本のシュートを受けながらワンチャンスをものにし、勝ち点1を持ち帰った。
試合後、曺貴裁監督は「劣勢の中で、きょうはメンタル的に最後まで切れずに1点を取って追いついた勝ち点1は非常に大きかった。広島さんの優勢勝ちだったと思いますが、リーグ戦の中で相手の勝ち点を奪いながら、自分たちの勝ち点を積み上げていくというのは自分たちがなかなかできなかった戦い方」と、90分間戦いきった選手たちをたたえた。残す9試合では本拠戦が6試合と、ホームアドバンテージも大いに生かせる日程が待つ。
クラブ最長となる5季目の指揮を執っている曺監督。「0―1にされても2点目を取られないで1点を返して、あわよくば最後カウンターで取れそうなところもありましたけど。そういう戦い方を精神的にできるっていうのは、5年間やった中での選手の成長だと思います」と、結果以外の面でも手応えを実感した様子だった。