◆明治安田J1リーグ▽第30節 川崎0―1FC東京(20日・U等々力)

 FC東京は前半23分、FW長倉の右クロスを中央でMF遠藤が頭で押し込み、これが決勝点になった。川崎との多摩川クラシコは4連敗中で、ここ3戦は0―3で屈していたが、後半終了間際の相手の決定機も集中した守備でしのいだ。

 左サイドバックで先発フル出場したDF長友は、対面の川崎FW伊藤を封じた。これまで公式戦6戦連発7ゴールだった好調のアタッカーに得点を許さず、試合後は「いい選手で、彼を止めないと今日の勝利はないと思っていた。僕だけじゃなく、しっかりと周りの選手たちも含めて、素晴らしい選手をしっかりと抑えられたのは良かったと思う」とうなずいた。

 百戦錬磨のサイドバックは「もちろん自信になります」としながら、「ただ、全然は満足いかない。目指すところは高い。(来年)W杯優勝のメンバーの一員になるということなので、まだまだ緊張感を持って、危機感を持ってやらないと思っていけないと思う」と表情を引き締めた。

 長友は積極的な持ち上がりから、遠藤が奪った決勝点の起点にもなり「マルキ(・ギリェルメ)といいコンビネーションがつくれている。状態もいいので、状況判断も、一番こわいところに顔を出せるというか、さえてきている」と自己評価した。

 一方、無得点に封じられた、川崎・伊藤は「今は(敗戦の)ショックが大きいけど、試合は来る。自分たちはもう一つも落とせない状況なので、次の試合に向けて気持ちを切り替えて準備していきたい」と唇をかんだ。

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