◆明治安田 J1リーグ▽第30節 C大阪1―1柏(20日・ヨドコウ桜スタジアム)

 柏はC大阪戦に引き分け、2試合連続の勝ち点1となった。GK小島亨介は決定機をしのぐなど、複数失点を許さない集中力を見せた。

 前半からボールを保持して優位に試合を進めた。前半25分にはFW細谷真大のゴールで先制。しかし、相手が徐々に攻勢を強めると同41分に同点に追いつかれた。

 迎えた後半も主導権は握りながら、相手の狙いである素早いカウンターからピンチを招くシーンはあった。互いに追加点は奪えず試合は終盤に差しかかると、同アディショナルタイム。カウンターを受けると、新潟時代のチームメートでもあるFW本間至恩と1対1の場面を迎える。ゴール前でDFも間に合っておらず、まさに絶体絶命。それでも「新潟でシュート練習とかもいっぱいやっているし、お互いのことをよく理解していると思う」と、小島は冷静だった。「最初はちょっとニアのコースを空けて誘ったんですけど、乗ってこなかった」と、本間は一瞬、間を置くことを選択。「我慢してきたか、と思って少し体が動きましたけど、すぐに打ってくれたので残していた体に当てられた」と、ゴール右隅を狙ったシュートは粘り強く残した左半身に当たって枠の外へ。「お互い駆け引きをすごいしたシーン」(小島)をビッグセーブでしのぎ、追加点を許さなかった。

 つかみ取った勝ち点1に「下を向かず。

できたところとできなかったところを整理したい」と、守護神。残す8試合でこの引き分けを、より価値あるものにする。

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