◆明治安田J2第30節 藤枝2―1磐田(20日・藤枝サ)
藤枝MYFCとジュビロ磐田の「蒼藤(そうとう)決戦」は、2―1でホームの藤枝に軍配が上がった。エースFW矢村健(28)が前半14分に先制点を奪うと、1―1で折り返した後半5分のセットプレーで再び決めた。
8507人の観衆が集まり、地元でテレビ中継も行われた注目の一戦で、藤枝が歴史をつくった。2014年7月に行われた天皇杯での初対戦から5試合目で、ついに磐田を倒した。試合終了の笛に、最終ラインで奮闘したDF中川創主将(26)が「感情が爆発しました」とほえた。須藤大輔監督(48)も「歴史のあるビッグクラブからの初勝利。自信を持っていいと思う」とうなずいた。
自分たちのスタイルを貫いた。前線から激しくプレスをかけ、高い位置でボールを奪ってのショートカウンター。それが前半14分に決まった。中川創が中央でボールを奪うと、パスを受けた矢村が「GKを見て、タイミングをずらして」先制ミドルだ。
同25分に追いつかれたが、勢いは止まらない。
後半のシュート数は2対8。磐田の猛反撃を全員で耐え抜いた。球際の攻防で激しく行きすぎ、受けたイエローカードは計4枚。「ずっと怖かった。一瞬の隙を見せるとやられてしまう。集中し続けました」と中川創は明かした。
この勢いを次節・28日の水戸戦につなげる。「9連勝してプレーオフ圏内に食い込む」とMF金子翔太(30)。
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