◆明治安田J1リーグ▽第30節 浦和0―1鹿島(20日・埼玉)
8試合が行われ、鹿島は浦和を1―0で下し、勝ち点で並んでいた京都をかわして首位に躍り出た。FW鈴木優磨(29)が今季9点目で決勝点を挙げた。
接戦を制した鹿島が首位に立った。前半14分、FW鈴木が相手GKのパスミスをワンタッチでゴールに流し込み、先制に成功。日本代表GK早川を中心にこの1点を守り抜き、5万3301人が駆けつけたアウェー戦で、相手サポーターを黙らせた。鬼木達監督(51)は「(選手の)気迫を感じた。素晴らしいゲーム」と拳を握った。
Jリーグ開幕以降、リーグ戦で通算70度目の対戦となった“伝統の一戦”。直近7試合は引き分けが続く異例の戦績となっており、両チームが“ドロー沼”にはまっていたが、鬼木監督に「こういう(大観衆の)試合はなかなかないぞ。楽しんでこい」と送り出された鹿島が、待望の白星をつかんだ。同じ赤色をチームカラーとし、93年のJ初年度からしのぎを削ってきた宿敵から、通算34勝目(17分け19敗)を奪い取った。
攻守がかみ合った連動したサッカーで、直近7戦負けなし(5勝2分け)とギアを上げてきた。