◆プレミアリーグ第5節 ブライトン2-2トットナム(9月20日、英国・ブライトン・ファルマー・スタジアム)

 9月20日、英国ではプレミアリーグの第5節が7試合行われ、日本代表MF三笘薫(28)が所属するブライトンはホームでトットナムと対戦。前節ボーンマス戦で今季初ゴールを奪った三笘はこの試合も先発。

トーマス新監督となって今季好調のトットナム相手にフル出場した。

 前半8分にミンテが縦パスに鋭く反応してGKとの1対1に持ち込むと、最後にキーパーも切り返しで交わすと無人のゴールにボールを流し込んでブライトンが先制。続く同31分にもアヤリが左サイドから豪快なミドルを蹴り込み、ブライトンが個人技で2点をリードした。

 しかし今季4戦3勝でスタートダッシュに成功して好調のトットナムは前半終了間際の43分、リシャルリソンがゴール前の至近距離から押し込み、1点差に詰め寄った。

 その後試合は一進一退の展開。両者ともに加点を狙った。三笘のチャンスは後半34分。左サイドに走り込み、至近距離から右足を伸ばしたが、ボールには微かに触れただけでGKがしっかりとキャッチ。この1分後の同35分には、右サイドの角度の厳しいところでボールをもらったが、ここではシュートではなくクロスを選択。しかしこの高速クロスに合わせて逆サイドで飛び込んだカディオグルがボールに触れず、ブライトンは勝利を決定づけるチャンスを逃した。

 そしてこのチャンスのわずか3分後に残酷なオウンゴールが生まれた。後半37分、トットナムのクドゥスが右奥から放ったクロスをブライトンCBファン・ヘッケが自軍ゴールに押し込み、2-2の同点となった。

 試合はこのまま2-2で終了。三笘は2点リードを守り切れず、ホームの勝ち点3を逃した苦いドロー後、珍しく取材に応じることなくスタジアムを後にした。

 ヒュルツェラー監督は「タフで五分五分の試合だったが、最後にああいう形で勝ち切れなかったのはアンラッキーだった」と試合を振り返ったが、「インテンシティが高く、エネルギッシュに戦った。特に攻撃的なプレーがポジティブだった」と続けて、強敵相手にしっかり2点を奪ったことを評価。来週もまた強敵との対戦となるチェルシーとのアウェー戦をしっかりとにらんでいた。

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