川崎は21日、次戦のリーグ・湘南戦(23日、レモンS)に向けてオンラインで取材対応した。試合当日(23日)に38歳の誕生日を迎えるFW小林悠は「38なので、正直うれしくない」と苦笑いしながらも「自分が決めて勝てれば一番いいが、チームの勝利が一番だと思うので、そのためにしっかり準備したい」と力を込めた。
2010年に入団し、これまで誕生日とリーグ戦が重なったのは3試合だけ(ゴールはなし)。小林は「秋分の日なので、毎年のように(試合が)あったと思っていました」とおどけながら、「誕生日と(試合が)重なることはあまりないと、今聞いたので、現役中に(バースデーゴールを)取れるように頑張ります」と意気込んだ。
チームは20日、ホーム・FC東京戦で0―1で敗れ、連勝が3でストップ。小林は1点を追う後半39分にFWエリソンに代わって投入され、後半アディショナルタイム10分には決定的なヘディングシュートを放つなど自身6試合ぶりのピッチで存在感を示したが、同点弾とはならなかった。その場面では、DF三浦の左クロスをゴール前でドンピシャヘッドも、GKキムスンギュの好守に阻まれた。
「昨日帰って映像を見て、(ヘディングの)当て感もよく、枠にたたけていた。あの場面ではベスト(の選択)だった。振り返っても、あのボールを逆サイドに持っていくのは難しかった。相手のGKを褒めるしかない。またあの場面があってもああいう選択をすると思うし、(ゴール前に迫る)回数を増やしてゴールに近づけたい」と前を向いた。
残り8試合、首位・鹿島とは勝ち点10差の7位。試合後のインタビューで長谷部茂利監督は選手たちへ「いよいよ全勝でなくてはならない(状況になった)」と言葉を掛けたと明かしている。
J1通算144ゴールのストライカーは「短い時間でも結果を残さないといけない立場になってきている。昨日も絶対自分は決められると思ってピッチに立ったので、悔しさが残った。そういう悔しさをまた次、ピッチに立つ時にどう表現するか、今シーズン試されていることだと思う。1分、1秒(でも)、どれだけ自分を出せるかということにフォーカスして、しっかり準備をしたい」と誰よりもゴールを渇望した。