東京Vの城福浩監督が21日、神戸戦(23日・ノエスタ)に向けて取材に応じ、日大から27年加入が内定し、特別指定選手でプレーするFW平尾勇人の今後の起用法について言及した。

 リーグ5戦ぶりの勝利を挙げた岡山戦(4〇2)では、初先発に抜てきしたFW平尾が同点ゴールを決めるなど大きな存在感を示した。

同日に関東大学サッカー1部の試合もあり、当初は大学側の活動を優先することで決まっていたが、クラブからお願いをし、日大側の理解もあり、岡山戦が行われる週になってから、東京Vでの活動を優先する方針に切り替わったという。そういう経緯もあり、指揮官は「我々の意図をくんでくれて、こちらに出してくれたという意味では本当に日大さんに感謝したい」と思いを明かした。

 続けて「その経緯を彼は誰よりも良く知っているので感謝の思いもあったと思う。大学リーグで活躍することはすごく大事なことだし、チームを高みに持っていくための中心になることは選手の大きな成長ですけど、日本で最高峰のリーグで責任を負ってプレーしてそこで勝敗を左右する1点を決めるということが、彼のサッカー人生においては、日大さんの決断も含めて非常に大きな1週間の推移だったと思う。そのプロセスがあって彼が点を決めてくれたのは色々な意味で喜ばしかった」と振り返った。

 今後は学業優先の方針はあるが「我々の試合に絡める状況であればこちらに」と説明。今季2度目の連勝を狙う神戸戦(23日・ノエスタ)でもキーマンになりそうだ。

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